
マーケティングにおける金のなる木ってなに?と思っているあなたに!
マーケティングにおける金のなる木について知りたい。。
あなたの疑問を解消するため、マーケティングにおける金のなる木について、サクッと、ギュッと濃厚にお伝えしていきます!
お仕事の成功や売上アップにも繋がるので、マーケティングにおける金のなる木でお困りの方は、ぜひこの記事をご一読ください
この記事は6分ほどで読めます
Contents
マーケティングにおける金のなる木とは?
金のなる木とは、プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)において、企業が持つ製品群の中で、高い収益性と成長性を兼ね備えた優れた製品を指します
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)とは、企業が取り扱う製品群を戦略的に分析・評価し、最適なリソース配分を行うためのマネジメント手法です。この中で金のなる木を見つけ出すことが、企業の収益向上や市場シェア拡大につながります
金のなる木を発掘・育成するためには、まず市場の動向や顧客ニーズを把握し、どのような製品が将来的に高い需要が見込まれるかを見極める必要があります。また、継続的なイノベーションやブランディング戦略を通じて、競争力を維持・強化する取り組みも欠かせません
さらに、金のなる木には限りがあり、その寿命も必ず訪れます。そのため、企業は新たな金のなる木を探し続けることが重要です。これは、製品ライフサイクルが短くなる現代ビジネスにおいて、より一層の意識が必要です
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)とは?
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)とは、企業が取り扱う製品やサービスの組み合わせ全体を戦略的に分析・評価し、最適なポートフォリオを構築・運用するためのマネジメント手法です。企業の資源を効果的に活用し、競争力を高めることを目的としています
PPMでは、製品やサービスを様々な視点から分類し、その位置付けや価値を明確にすることが重要です。例えば、市場成長率と市場占有率をもとにしたBCGマトリクスでは、製品を、問題児(problem child)、花形(star)、負け犬(dog)、金のなる木(cash cow)の4つに分類します
これにより、投資すべき製品や撤退すべき製品を見極めることが可能となります
BCGマトリクス、問題児(problem child)、花形(star)、負け犬(dog)、金のなる木(cash cow)とは?
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)では、製品群を分類・評価するために、BCGマトリクスがよく用いられます。BCGマトリクスでは、市場成長率と市場占有率を軸にして、製品群を、
・問題児(problem child)
・花形(star)
・負け犬(dog)
・金のなる木(cash cow)
の4つのカテゴリに分類します
問題児(problem child)
問題児とは、市場成長率が高いものの、市場占有率が低い製品を指します。これらの製品は、成長の潜在能力があるものの、競争力が弱いため投資が必要とされます。問題児が成功すれば「花形」に昇格することが期待されますが、失敗すれば「負け犬」に降格するリスクもあります
花形(star)
花形は、市場成長率が高く、市場占有率も高い製品を指します。これらの製品は、競争力が強く、成長市場においてリーダー的な地位を確立しています。花形製品には引き続きリソースを投下し、さらなる成長を目指すことが重要です。市場の成長が鈍化すると、花形製品は「金のなる木」に移行することが一般的です
負け犬(dog)
負け犬は、市場成長率が低く、市場占有率も低い製品を指します。これらの製品は、競争力が弱く、将来性も乏しいため、投資を控えるか、撤退を検討することが望ましいです
金のなる木(cash cow)
金のなる木は、市場成長率が低いものの、市場占有率が高い製品を指します。これらの製品は、安定した収益を上げることができるため、そのキャッシュフローを活用して他の製品への投資や、企業全体の成長戦略に充てることが可能です
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の問題点
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の問題点として、
・柔軟な対応が難しい
・創造性やイノベーションを遠ざけてしまう可能性がある
・組織のコミュニケーションが不足していると、うまく活用できない
などが挙がります
柔軟な対応が難しい
市場環境や技術革新のスピードが速い現代においては、状況に応じた、柔軟な対応が求められます。しかし、既存のPPM手法やツールは、固定的な枠組みに基づいていることが多く、状況の変化に迅速に対応することが難しい場合があります
このため、現代において、PPMの活用は、変化に対応できず、企業の競争力を低下させることがあります
創造性やイノベーションを遠ざけてしまう可能性がある
PPMは、既存の製品や市場データに基づいて分析を行いますが、これが新たなアイデアやイノベーションの創出を妨げることがあります。過度にリスク回避的な組織風土や、従来の成功に固執することで、新しい市場や製品開発のチャンスを逃すことがあります
組織のコミュニケーションが不足していると、うまく活用できない
PPMを成功させるためには、組織内のコミュニケーションが重要です。しかし、部門間のコミュニケーションが不足していると、情報の共有や協力がスムーズに進まず、効果的にPPMが実施できない場合があります。組織全体での情報共有や協力体制の構築が求められます
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)を活用した成功事例
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)を活用した成功事例として、
・ホンダの事例
・富士フィルムの事例
・オムロンの事例
をご紹介します
ホンダの事例
ホンダは、日本の有名企業の中で、BCGマトリクスを活用した成功事例として認知されています。同社は、自動車、オートバイ、航空機、発電機など、さまざまな製品カテゴリーを展開しており、BCGマトリクスを用いて資源配分を最適化し、業績を向上させました
問題児(problem child)
電気自動車や自動運転技術などの新興市場に参入する製品群。これらの市場は高い成長性を持っているものの、まだ市場シェアが低いため、競争力を向上させるための投資が求められます
花形(star)
オートバイ事業。ホンダはオートバイ市場で高い市場シェアを誇っており、成長性も高いため、積極的に資源を投入して成長を継続させることが求められます
負け犬(dog)
一部の低燃費車など、低成長かつ市場シェアも低い製品群。これらの製品については、事業縮小や撤退の選択肢を検討することが求められます
金のなる木(cash cow)
従来型のガソリンエンジンを搭載した自動車。市場成長率は低いものの、ホンダは引き続き高い市場シェアを維持しており、利益を上げ続けるために適切な資源配分が求められます
富士フィルムの事例
富士フイルムは、BCGマトリクスを活用して、各製品や事業の資源配分を最適化し、業績を向上させています
問題児(problem child)
医療・バイオ関連事業やデジタルカメラ。これらの市場は高い成長性を持っているものの、まだ市場シェアが低いため、競争力を向上させるための投資が求められます
花形(star)
高機能材料事業。富士フイルムは、この事業で高い市場シェアを獲得し、成長性も高いため、積極的に資源を投入して成長を継続させることが求められます
負け犬(dog)
フィルムカメラや一部の写真現像サービス。これらの市場はデジタル化の影響で縮小傾向にあり、市場シェアも低いため、事業縮小や撤退の選択肢を検討することが求められます
金のなる木(cash cow)
データ記録媒体や写真用紙などの消耗品事業。市場成長率は低いものの、富士フイルムは引き続き高い市場シェアを維持しており、利益を上げ続けるために適切な資源配分が求められます
オムロンの事例
オムロンは、主に産業用オートメーション(IA)事業、医療機器事業、電子部品事業を展開しています。BCGマトリクスを用いて、これらの事業の資源配分を最適化し、業績を向上させています
問題児(problem child)
医療機器事業。オムロンは、血圧計や体組成計などの市場でシェアを拡大していますが、競合他社との競争が激しく、成長性と市場シェアの両面で投資が必要とされています
花形(star)
産業用オートメーション(IA)事業。オムロンは、この事業で高い市場シェアを獲得し、成長性も高いため、資源を積極的に投入して成長を継続させることが求められます
負け犬(dog)
一部の電子部品事業。これらの市場は競争が激しく、市場シェアが低いため、事業縮小や撤退を検討することが求められます
金のなる木(cash cow)
センサー・リレー事業。市場成長率は低いものの、オムロンは引き続き高い市場シェアを維持しており、利益を上げ続けるために適切な資源配分が求められます
まとめ
それでは、まとめです

マーケティングにおける金のなる木とは?
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)とは?
BCGマトリクス、問題児(problem child)、花形(star)、負け犬(dog)、金のなる木(cash cow)とは?
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の問題点として、
・柔軟な対応が難しい
・創造性やイノベーションを遠ざけてしまう可能性がある
・組織のコミュニケーションが不足していると、うまく活用できない
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)を活用した成功事例として、
・ホンダの事例
・富士フィルムの事例
・オムロンの事例
をお伝えしました
今回お話した、SNSマーケティングについて、効率的に学ぶには
「事業ポートフォリオマネジメント入門 資本コスト経営の理論と実践」
説明
本書は、事業ポートフォリオマネジメント(PPM)の重要性を説くもので、経営者やマーケターに対して、現代経営における株主ガバナンスの台頭や資本効率性の重視、そして事業ポートフォリオマネジメントの実践について解説しています
事業ポートフォリオマネジメントを進めるために全社戦略と本社の役割やマネジメントサイクルを回す方法なども提案しており、実践的な手法や部門別財務諸表の作成例、収益性・資本収益性の比較方法、企業価値の算出方法なども紹介されています
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それでは、また別の記事でお会いしましょう